スイス旅行の計画を立てているとき、意外と後回しにされがちなのが「着いた日」と「帰る日」の過ごし方です。
観光のメインになる日程はしっかり考えるのに、早朝に空港に着いてしまう日や、夜の便まで時間が空く最終日のことは、なんとなく「まあホテルに荷物を預ければいいか」で済ませてしまう。ところが、実際に現地でその状況になると、これが思った以上に厄介なんです。
この「空白の時間」と「荷物」で困っている方はたくさんいます。今日はその実情と、荷物を先に送る方法などの選択肢も一つずつ料金まで含めて比べたうえで、スイス在住15年のツアーを提供するサイトが、どうすれば一番ラクに過ごせるかをお話しします。
目次
早朝に着いても、ホテルにはすぐ入れません

日本からスイスへ向かう便は、乗り継ぎの関係で朝の早い時間に到着することが多いです。チューリッヒ空港に朝の6時、7時に着く、というのはよくあるパターンですね。
さて、ここで問題になるのがホテルのチェックイン時間です。スイスのホテルは、だいたい14時から16時にならないと部屋に入れません。
朝早く着いても、そこから半日近く、部屋に入れない時間が生まれます。
しかも、着いたばかりのこの時間が、一番しんどい時間帯でもあります。日本からの直行便でもおよそ13時間、乗り継ぎがあればもっとかかる。ほとんど眠れないまま朝を迎えて、時差ボケで頭はぼんやり、体は重い。それなのに、スーツケースを引きずったまま、行き場のない数時間を過ごすことになる。これが早朝着の現実です。
空港である程度は時間をつぶせますし、体を休める設備もあります。
チューリッヒ空港にはシャワーを浴びられる施設があって、Airport Fitnessの「Shower & Go」なら19 CHF(日本円でおよそ3,800円前後)。バスタオルやシャンプーも込みです。仮眠できるスペースや、有料のラウンジもあります。到着してまずシャワーを浴びてさっぱりすると、それだけでずいぶん楽になります。
ただ、これはあくまで「空港の中で時間をつぶす」話です。せっかくスイスまで来た旅行の初日の半分が、空港のベンチで終わってしまう、というのはやっぱりもったいないですよね。
早めに部屋に入れないかホテルに頼んでみる、という手もありますが、アーリーチェックインは確実ではありません。満室なら断られますし、追加料金がかかることもあります。
空港から街まで、荷物を持っての移動も地味に大変です

部屋に入れないなら、とりあえず荷物を持って街へ出よう、と考えますよね。ただ、その移動も、大きなスーツケースがあると案外ハードルがあります。
チューリッヒ空港から市内までは電車で10分ほどと近いのですが、券売機での切符の買い方や、どのホームから乗るのか、乗り換えはどうするのか、着いたばかりで疲れているときにこれを一つずつ調べるのは、けっこう気が重いものです。券売機は英語表示も選べますが、都市名の駅名がぱっと読めなかったり、料金体系(スイストラベルパスを使うのか、都度買うのか)で迷ったりする方は多いです。
そして、スイスの鉄道は日本の感覚とは少し違います。ホームと列車の間に段差があったり、隙間があったりする駅も多くて、大きなスーツケースを持っての乗り降りは、思っている以上に大変です。乗り換えのたびに重い荷物を引き上げたり降ろしたりするのは、慣れない土地で時差ボケの体には特にこたえます。
「荷物はホテルに預ければいい」の、本当の落とし穴

ここでよく言われるのが「荷物はホテルに預ければいいじゃない」というアドバイスです。
たしかに、多くのホテルはチェックイン前でも、チェックアウト後でも、荷物を預かってくれます。これ自体は間違いではありません。
ただ、預けたあとのことを考えると、話はそう単純ではないんです。そして本当の落とし穴が出てくるのは、実は最終日です。
最終日、チェックアウト後の「二度手間」問題

スイスのホテルのチェックアウトは、たいてい12時ごろです。
一方で、日本へ帰る便は夜に出ることが多い。となると、チェックアウトしてから空港へ向かうまでに、数時間、ときには半日近い空き時間が生まれます。この時間、せっかくなら最後にもう少し観光したい、と思うのが自然ですよね。
荷物は、チェックアウトしたあともホテルで預かってもらえます。だからスーツケースを置いて、身軽に出かけることはできる。ここまでは問題ありません。
問題は、そのあとです。
観光を楽しんで、さあ空港へ、というとき、ホテルに預けた荷物を回収しないといけません。つまり、観光先から一度ホテルまで戻って、スーツケースを受け取って、それから空港へ向かう、という流れになります。
これが地味に面倒なんです。泊まっていたホテルが、行きたい観光地と同じ方向にあるとは限りません。ギリギリまで観光を楽しんで、そのまま空港へ直行、というわけにはいかない。必ず一度、荷物を取りにホテルへ戻る手間が発生します。
最後の貴重な時間に、荷物の回収のためだけに来た道を引き返す。これは、知らずに旅程を組んでしまうと、当日になって「しまった」となるポイントです。
荷物だけ先に送ってしまう、という選択肢と、その料金
じゃあ、荷物を先に送ってしまえばいいのでは、と考える方もいます。
実際、そういうサービスはあります。ここは気になる方が多いので、料金と手間を正直に並べておきます。
一つめは、スイス国内で使える鉄道の荷物配送です。
SBB(スイス連邦鉄道)の「フライト・ラゲージ」というサービスで、荷物を預けるとチューリッヒ空港のカウンターで受け取れます。料金は荷物1個につき24 CHFほど(およそ4,800円前後)。駅から駅への配送(station-to-station)だけなら1個12 CHFほどと安くなります。ただし基本は前日までに最寄りの駅で預ける必要があって、当日思い立ってすぐ、というわけにはいきません。結局、自分で駅まで荷物を運んで、空港のカウンターまで受け取りに行く手間は残ります。
二つめは、Airportrのような、ホテルや自宅から空港までドア・ツー・ドアで運んでくれるサービス。
手間は一番少ないですが、料金は荷物1個あたり39 CHFほど(およそ7,800円前後)からと、そのぶん高くなります。
三つめは、スーツケースそのものを日本まで送ってしまう国際宅配便です。
ただし、旅行者の荷物をスイスから日本へ送る場合の料金や通関手続き、日数、サイズ制限といった条件は、会社やサービスによって大きく異なります。利用するなら、事前に各サービスの条件をよく確認してください。身軽にはなれますが、費用も日数もそれなりに、というのが正直なところです。
まとめると、どの方法も「安いけど手間が残る」か「手間は少ないけど高い」か、どちらかなんです。そして共通して、荷物と自分が別々に動くことになります。
一番ラクなのは、荷物ごと一緒に動いてしまうこと

ここまで読んで、「なんだか、どの方法もひと手間かかるな」と感じた方も多いと思います。そのとおりなんです。
そこで私たちがご提案しているのが、荷物ごと車で一緒に動いてしまう、という方法です。
イメージとしては、現地に住んでいる友人が、車で空港まで迎えに来てくれて、荷物をトランクに積んで、そのまま少し観光に連れて行ってくれる。そんな感じです。帰る日も同じで、チェックアウトした荷物を全部車に積んでしまえば、あとはギリギリまで観光を楽しんで、そのまま空港へ送り届けてもらえます。ホテルへ荷物を取りに戻る、あの二度手間がまるごとなくなります。
先ほどの配送サービスと違って、荷物と自分が別々に動くこともありません。券売機や乗り換えで悩むこともないし、荷物を空港のカウンターまで取りに行く必要もない。早朝に着いた日も、チェックインの時間まで、荷物を気にせず半日観光ができます。時差ボケで空港のベンチに座っている代わりに、スイスの景色を見にいける。
言葉の心配もいりません。日本語のメールは日本人スタッフが対応し、当日は車内の翻訳機で会話できます。着いたばかりで英語の券売機と格闘する、といったストレスがそもそも発生しません。
友人が案内してくれるような気軽さがありつつ、中身はきちんとしたプロのサービスです。ガイドのTuriはスイス在住15年で、車両保険もきちんと入っていて、翻訳機も用意しています。
送迎だけ、荷物だけ、のサービスと何が違いますか

スイスには、空港送迎だけを請け負う会社もありますし、さきほどのように荷物だけを運ぶサービスもあります。
それぞれ役割がはっきり分かれているんですね。
送迎業者は、空港からホテルへ、決まった区間を運ぶのが仕事です。途中で観光地に寄って半日楽しむ、といった使い方は基本できません。
荷物配送は、荷物は運んでくれても、あなた自身は自分で移動する必要があります。
日本語のドライバー付きの送迎、という商品もありますが、多くは「送るだけ」でガイドはつきません。
私たちの場合は、空港の送り迎え、荷物の管理、一日の観光、この全部を一人のガイドがまとめて対応します。車内には翻訳機を積んでますので、日本語しか話せない人でも安心です。バラバラに手配して、それぞれ別料金を払って、と考えると、結果的にこの形が一番シンプルで、抜け漏れもありません。
料金は分かりやすく、1台あたりの固定制です
このサービスの料金は、1台あたり750 CHF/日(1日、およそ14万円前後)です。
ここが分かりやすいところで、一人あたりではなく、車1台あたりの料金です。この1台に1〜6名まで乗れて、人数が変わっても料金は同じ。ご夫婦2人でも、ご家族6人でも、1日750 CHFです。
利用は日単位なので、必要な日だけ申し込めます。たとえば到着日と最終日の2日だけ使う、という方も多いです。この場合は750 CHF×2で、合計1,500 CHFですね。以前ご利用いただいたお客様には、帰国日だけお使いになった方もいらっしゃいました。
この料金には、運転も担当する現地ガイド、1〜6名乗れる専用車、走行距離の制限なし、ホテルや空港への送迎とツアーガイド、車内ドリンクなどが含まれます。あとから送迎料金が上乗せされたり、複雑なオプション計算をしたり、ということはありません。
一方で、観光地の入場料やケーブルカーの料金、食事代、宿泊費などは、この料金には含まれませんので、そこは別途ご用意ください。
どの街のホテルから使えますか

チューリッヒを起点に、ルツェルン、ベルン、バーゼル、インターラーケンといった100km圏内が、送迎と観光の対応がしやすいエリアです。
ここに名前が挙がっていない街でも、まずは日本語で気軽にご相談ください。
実際に行けるかどうか、無理のない範囲かどうかを一緒に確認できます。
フライトが遅れたら、待っていてもらえますか
これは当然、気になるところですよね。
到着前に、何時ごろにどこでお待ちしているかなど、メールで事前にやり取りできます。
到着してからも現地で連絡が取れるので、もし便が遅れても、その状況に合わせて対応します。
だからこそ、早めのご相談がおすすめです。日程がまだ固まっていない段階でのご相談も歓迎しています。「こういう旅程を考えているんだけど」という段階から、一緒に無理のない形を考えられます。
よくある質問
Q. 早朝に着きます。ホテルに入れるまで、荷物はどうすればいいですか。
空港のコインロッカーに預ける方法もあります。サイズにもよりますが、1回あたり数CHF〜15 CHFほど(およそ1,000〜3,000円前後)。ただ、大きいサイズのロッカーは観光シーズンだと埋まっていることも多いです。荷物ごと車で動いてしまえば、この心配はいりません。
Q. チェックインは何時からですか。
スイスのホテルは、だいたい14時から16時のチェックインが一般的です。それより早く着いた場合、部屋に入れるかどうかはホテル次第です。
Q. 荷物を先に空港へ送るのと、車で一緒に運ぶのと、どちらが得ですか。
純粋な料金だけなら、SBBの駅間配送(1個12 CHFほど)が一番安いです。ただし自分で駅まで運んで空港で受け取る手間がかかり、荷物とは別々の移動になります。車で一緒に運ぶ場合は、その日の観光や送迎も全部込みです。「荷物+移動+観光」を別々に手配する必要がないので、旅程全体がぐっとシンプルになります。
Q. 荷物が多いのですが、車に積めますか。
大きなスーツケースも積めます。ご予約の際に、おおよその荷物の量をお知らせください。スキーやパラグライダーのような大型の荷物がある場合は、その情報もあわせてお伝えいただく必要があります。荷物の量によって、乗れる人数が変わることもあります。
Q. 支払い方法は何がありますか。
WISE(海外送金)、または当日にCHFの現金でお支払いいただけます。
最後に
旅行の初日と最終日は、つい後回しにしてしまいがちですが、実はここの過ごし方で、旅全体の印象がずいぶん変わります。荷物に振り回されて疲れてしまうのか、最後まで気持ちよく観光を楽しめるのか。
もし少しでも気になることがあれば、日程が固まる前でも構いませんので、日本語でお気軽にご相談ください。
ツアーの内容・料金・1日の流れは、スイスプライベートツアー(現地ガイドと専用車で1日750 CHF)のページにまとめています。
お問い合わせはこちら → https://www.swissprivatetour.ch/ja-contact/
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※記事内の価格は2026年8月時点の目安です。為替レート:1 CHF ≈ 200円。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

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